▲(前列)左から:Donna Orme Collins ドナ・オルメ・コリンズ、文鮮明
(後列)左から:崔元福、ドリス・オルメ夫人(ドナの母)
統一協会問題対策集会
~ ドナ・オルメ・コリンズ氏の証言 ~
2003年3月10日(月)
司会者:船田武雄牧師
• あいさつ
• 祈り
• 注意事項(岡田厚詩兄)
プログラム
• 元統一協会員の証言(奥村治子姉、吉田真兄、松尾佳代子姉。鍵山和子姉)
• 〈ドナ・オルメ・コリンズ氏の紹介(吉田真兄)〉
ドナ・オルメ・コリンズさんはイギリス人女性で、統一協会に入信し、合同結婚式を受けた両親のもとに生まれました。彼女の両親は、統一協会に入信後、イギリスに統一協会を作った創立者でもありました。ドナ・オルメ・コリンズさんは、統一協会の教えを受け、葛藤する中で育ち、特に思春期の頃には、統一協会の教えに大きな疑問を持つようになり、苦しみながら成人して、その後脱会されました。彼女は、文鮮明とその家族とも交流があり、文鮮明の家庭の実態をよく知っていました。そしてその家庭がメシヤの家庭、真の家庭とは程遠いという思いを持つに至り、統一協会を離れました。現在、様々な場所で、その体験を踏まえてお話をしてくださっており、よい感化を与えてくださっています。今日はたくさんお話していただけると思いますので、期待して聞いていただきたいと思います。
〈ドナ・オルメ・コリンズ氏の証言〉
最初に、献―牧師と武雄牧師先生に感謝の気持ちを表したいと思います。そして、私が招いていただいた、京都聖徒教会の皆さんに心から感謝をしたいと思います。
このような集まりおいて、どれだけお話をさせていただいても、このお話をすることの難しさを感じつつ、ここに立っています。
さて、今まで経験した私の人生について少し話しをしたいと思いますが、おそらく、皆さんはすでにビデオや本を読んでおられると思うので、できるだけ質疑応答の時間を持つ方が、有意義なのではないかと思います。
わたしは1970年に生まれました。33年前です。欧米で統一協会の祝福子女、合同結婚を受けた子供となったのは、私が最初です。私の母は、欧米で最初に統一協会に入信した2~3人のうちのひとりです。また、私の両親は、統一協会で長い間、トップクラスのリーダーとして過ごしていました。両親はとても忙しく、子供の頃、両親と過ごす時間はあまりありませんでした。私は、ほったらかしにされていると感じておりました。私は、幼い頃から、真の父母である文鮮明夫妻の前で礼拝をしたり、写真の前でひれ伏したりしていました。統一協会に入る前の両親はクリスチャンでした。統一協会は、西洋ではキリスト教の救世主が来るという考えを利用して信者を集めていました。両親は、統一協会信者でしたが、私によく聖書を読んでくれました。それは、統一協会の家庭においては、あまりないことでした。私は、多くの統一協会信者とその子供たちと会う機会がありました。私の家庭では、聖書はよく読まれましたが、他のメンバーの家庭は、聖書に親しむことはなかったようです。だから統一協会の教えがいかに破壊的なものであるかということを、彼らが理解することはなかったと思います。
私は、を祖父母に対しても「統一協会の文鮮明を信じるように」と勧めることがありましたが、祖父母は信じることはありませんでしたし、そのことをとても悲しんでいるようでした。
私の父は、私に統一協会のメンバーを尊敬するようにと教育しました。しかし、彼らは文鮮明によって利用されていただけです。ある時、文鮮明がイギリスの本部であるランカスゲートに来ました。彼は私たちに、一晩中、暴力的な映画を見せました。また多くの韓国の統一協会の指導者たちは、売春宿がある地域にもよく通っていました。統一協会は「純潔」を大切にし、教えていますが、その教えとはかけ離れた幹部たちの行動を見て、西洋の信者たちは、理解できず、疑いを持っていました。また、文夫妻の夫婦仲は非常に悪いにもかかわらず、文夫妻の仲が悪いことにも霊的な意味があるのだと私たちには説明されていました。もし、文鮮明が何か悪い行いをしたとしてもそれは霊的な意味があるというふうに説明されていました。私は子供ながらに恐れを感じました。文鮮明の周囲で何度も恐怖心を感じました。しかし、そのころは少女でしたので、恐怖の意味が分からずに、きっと彼は大きな存在であるからだと言い聞かせて自分を納得させていました。そして文鮮明の前では、まるで彼が皇帝であるかのごとく、ひれ伏していました。両親は、文鮮明が再臨のメシアだということを信じきっていました。
成長してから後、文鮮明は私に「韓国語を習得しなければならない。もし韓国語をしゃべれなかったら天国にはいけない」と言って、私を韓国に連れて行きました。私はイギリスで生まれ育ちましたが、11歳の時、両親と離れることになりました。韓国での生活では本当に大きなショックを受けました。なぜなら、韓国のメンバーたちには、信仰がなかったからです。彼らはただ統一協会からの利益を求めてメンバーとなっていただけです。私は、11歳でしたが、最初の頃は誰も世話をしてくれませんでした。私は、とても辛い時を過ごしました。そこには貧しいメンバーたちもたくさんいました。一方で文鮮明たちはとても贅沢な生活をしていました。イギリスにいた時は、まだ私も幼く、彼らがなぜ湯水のように浪費するのかを理解できずにいました。この頃は成長していましたが、やはりまだ教えを信じていました。
韓国で暮らしだしてから本当に悲しい思いを何度もしました。私は、文鮮明と神様に祈り続けていました。現在、彼は自分は神様と同等であると言っております。さらに彼が神様を助けているとまで言っています。私は、韓国に住み始めてから疑いの念をいっぱい抱くようになりました。文鮮明のたくさんの子供たちと会う機会がありましたが、彼らは非常に攻撃的で、またガラが悪く、みな王子様のように振舞い、人間らしさも人に対する尊重も謙遜心もありませんでした。私は、文鮮明に韓国を去って、自分の故郷に帰れるかどうか訪ねました。すると彼はとても怒りました。彼が叩いたり暴力を振るうのではという恐怖を感じました。その時は私は13歳でした。文鮮明は「あなたは両親をとても近い関係を持っている。それはとてもあなたのためにはならない」と言いました。そして「私が本当の父親なのだ。わたしに対する忠誠心はあるのか。」と、約30分にわたり、彼は怒鳴り続けました。その間、私は震えて泣き続けていました。恐怖のあまり、私は「もう少しまだいます」と答えました。私は、文鮮明が統一協会員たちを殴りつける場面を何度も目撃していましたが、この時、1対1で部屋に文鮮明と向き合うことの方がもっと怖かったです。
文鮮明とその家族についてさらに話を続けます。後に私は韓国を去り両親と共にアメリカへ行きました。私の両親は、まだ統一協会のリーダーでした。そして私はとても不幸でした。それまでの生活は他のメンバーとの共同生活でしたが、このとき初めて両親と私だけの生活をすることが出来ました。しかし、私はすでに15歳になっており、なかなか両親と向かい合って仲良く暮らすことは難しくなっていました。私には、私を一人で韓国に送った両親に対する憤りがありました。両親にも統一協会に対する疑念が起こっていたようですが、しかし、その教えも残っており、教会を離れることは出来ませんでした。ニューヨークに行ったときに孝進(ヒョージン)に会いました。このとき彼はコカイン、麻薬をしていました。また、ニューヨーカーホテルの中にある文鮮明のマンションに行ったときに、文鮮明の一番上の娘(誉進イェージン)は私にひれ伏せと命じました。この時、私はとても奇妙でおかしな印象を持ったことを覚えています。「彼女はメシヤでもないのに」と思いました。そして、彼らのたくさんの邪悪な行いも見てきました。欧米の信者たちは貧乏になっていく反面、文鮮明の家族はもっともっと裕福になっていきました西洋からまた日本やアフリカから来ている多くの統一協会員たちは非常に劣悪な環境の中で貧しい生活をしていました。彼らは「宣教」という使命のために万物復帰の活動をさせられていました。しかし、そこで集められたものは宣教のために使われることはありませんでした。しかし、統一協会員たちは、もっとたくさんのお金を集めるために「うそもつけ。何でもやれ。」と言われていました。私は、統一協会の中に留まることがいやになってきました。私は、文鮮明による結婚をしたくはありませんでした。なぜならこれが統一協会の中に留まらせる一つの方法だということを知っていたからです。もし、私が統一協会から去れば、恐ろしいことが自分や自分の家族に起こるのだというふうにも思わされていました。そして統一協会だけが私のただーつの生活をする場所でした。もし統一協会から去ってしまえば神様もあなたから去ってしまうというふうに彼らはいつも教えていました。私は、もし統一協会から私が去れば、神様の祝福も私から去ってしまうと信じ込まされていました。私だけではなく、私の子供やそのまた子供からも祝福は逃げてしまうと信じていました。しかし、その間にも状況はますます悪くなっていきました。私はたとえ地獄に落ちることになっても、もうこんなところにはいたくないと思うようになっていました。文鮮明とその家族たちをサポートし、生きることが本当にいやになりました。私は、反抗的になり怒りっぽくなり、なおかつ恐れながら生きていました。しかし、時が経つにつれて気持ちが少しずつ落ち着いてきました。生きている実感をまた感じ始めました。しかし、本当に普通の感覚に戻るまでにはやはり10年くらいかかりました。その間、周りのみんなの前では平気な顔をすることは出来ましたが、心の中は恐れで満ちていました。
文鮮明は、西洋の統一協会、また日本の統一協会を自分の利益のために利用していました。私は、そのうちに霊的なものに関する本などをたくさんの読み、イエス様と文鯡明との比較を始めました。また多くの他のよき霊的指導者たちの本なども調べました。そして神様は文鮮明と共にいないということが明確にわかるようになってきました。神様と共にいる唯一の方法は統一協会から離れる事だということがわかってきました。この時期、文鮮明の家族はさらに不安定で暴力的で残酷になっていました。彼らを見ながら、私は統一協会で言う祝福子女として生まれましたけれども、生まれが祝福されているかどうかということが問題ではなくて、どのようにふるまうかということが良い人格をもたらすのだということに気づきました。なぜなら文鮮明の子供たちは、自分たちは祝福を受けており、他よりも勝っていると考えていましたが、社会保障や他人への思いやりなどはかけらもありませんでした。文鮮明の主な目的というのは王様になることです。
後に統一協会を去ってから少しずつよい人たちと出会うようになってきました。彼らはカウンセラーや学者の人たちであり、またクリスチヤンたちでした。そしてそういう出会いの中で、私自身も強くなってきました。自分自身の考えもはっきりとしてきて、私は、自分の経験を人々に話すべきだというふうに思うようになってきました。なぜなら多<の信者たちやまた祝福子女たちは、統一協会を去ったとしても、そのことについて過去のことについては口を閉ざしてしまうからです。文鮮明はとても悪い人間ですので、みんなで力を合わせて戦っていきたいと思います。彼のみならず、上層部、幹部のみんなが悪をおこなっております。その主だった資金源になっているのが日本です。日本におけるキリスト教の信者がもっと強<なって、もちろんキリスト者のみならず弁護士やまた学者らなどが協力をしながら、この状況と戦っていかなければなりません。多くの西洋の研究者たちは日本の統一協会が弱体化すれば、文鮮明や統一協会そのものも弱体化するであろうという考えています。もし神様か文鮮明かどちらを選ぶかと言われれば、もちろん神様を選ぶでしょう。ありがとうございました
質疑応答
Q.「文鮮明の長男(孝進)の嫁(洪蘭淑)との関係について。」
A. 蘭淑(ナンスク)さんが統一協会のことについて証言し始めたので、私は彼女のことをサポートする必要があると思っています。なぜなら、蘭淑さん一人だけが証言をしたとしても統一協会側が「それはうそですよ。彼女はうそを言っているんですよ」と言えばそれで終わりになってしまうからです。文鮮明には、孝進のようなたくさんの子供たちがいます。一人は銃の会社を持っています。顕進(ヒョンジン)という3番目の息子が統一協会の次のリーダーになると言われています。彼は、信者をその耳がちぎれるくらいまで叩いたということがありました。孝進もアルコール中毒という問題を抱えております。私は、孝進が小さかったときのことを知っています。幼い頃はそれほど心のすさみはありませんでしたが、しかし、彼と父親文鮮明の関係はひどいものでした。そのことが原因となって、彼の怒りやアルコール中毒や麻薬中毒という問題が生じたようです。それらがすべていっしょになって孝進はすごく悪い人間になってきています。元信者の大たちにとって蘭淑さんというのはヒロインです。彼女自身は本当には公にしたくないようなこともこの本には書かれています。彼女と孝進との間には5人の子供がいま す。彼女が孝進の下を去るには、本当に大変な勇気が必要だったことでしょう。多くの文鮮明の子供たちは文鮮明のことを信じはていませんが、お金のためだけに統一協会に留まっています。彼らは蘭淑を殺すことも考えるかもしれません。でも彼女の本が出たおかげで多くの統一協会員が、統一協会を離れることができました。なぜなら、真の家庭のひとりである蘭淑さんが、メシア家庭の偽りについて語ったからです。私たちもまた、家族の問題を抱えることがありますが、それでも文鮮明の家族のようなひどい問題ではありません。
Q.「文鮮明は今元気なんでしようか?」
A. 文鮮明の最近の発言を聞くと、どう考えても頭がおかしくなったとしか思えません。彼が、操り人形のように、誰かに踊らされているような印象を受けます。多くの統一協会の上層部の人間には、文鮮明のおかしさがわかっているはずなのに、それを指摘することはありません。失うものが大きいために黙認しているという状態です。文鮮明自身は自分では何一つせず、多くの召使をはべらしています。健康的には現在は問題がないようです。
Q.「韓鶴子(ハンハクジャ)について」
A. 文鮮明の妻、韓鶴子はとにかくひどい人です。文鮮明には妻以外にも多くの愛人がいます。そのことに対する韓鶴子の復讐が子供たちだと考えています。文鮮明の子供たちは、韓鶴子の側につきます。文鮮明の子供たちが韓鶴子の文鮮明に対する復讐です。韓鶴子は子供たちに贅沢な物を買い与え続けています。家や時計や宝石を。韓鶴子や子どもたちにとってはお金こそが彼らの神様です。
Q.「文鮮明に近い上層部の方々は教えを信じているのですか?」
A. 36双合同結婚の轄国人が上層部ですが、そのうちの1人か2人は信じています。朴普照(パクポーヒ)とか郭(クァク)氏、36人の中の5人がその中でもトップのリーダーです。たくさんのお金、利益をその上層部で受けています。みんな、百万長者です。資産はー千億ドルを下りません。アメリカの中で各州にお城のような大きな家を持っていますけれども、そこに住むことはほとんどありません。そしてアメリカではワシントンタィムスという新聞社を経営しています。また2つの大学、そして数え切れないくらいのたくさんのビジネスをしています。いつでも緯国人がリーダー的存在で、たとえその国のリーダーが日本人であつたリ欧米人であったとしても、その上には必ず統括する人がいます。誤解しないでほしいんですが、韓国にはたくさんのキリスト者がおり、韓国の方がみんな悪いというわけではありません。
Q.「韓国の統一協会の活動はどうなっているのでしょうか?現在、統一協会は韓国ではどういう影響を持っているのでしょうか?文鮮明の影響を受けているのでしょうか?」
A. 韓国では日本のように活動をしていません。ちょっと奇妙な感じがしますが、ただ日曜日に統一協会の教会に礼拝をしているだけです。普段は普通の生活をしています。しかし、統一協会は、韓国でも3つか4つのビジネスをしており、1つは高麗人参、そしてまた車の部品を売ったり、銃の工場を持っています。また北朝鮮にも多くのお金を送っています。そして北朝鮮でもホテルやカジノや車の会社も作っています。北朝鮮でロシヤ向けのミサイルなども作っているということも聞いています。これらのことを言うのは注意が必要ですけれども。共産党に反対しているといいながら、金正日と手を結んで、また苦しんでいる普通の人たちには目を向けずにいろんな自分の利益のためにビジネスをやっております。これは私にとってはショックなことです。
Q.「蘭淑を弁護して応援してくれた文鮮明の娘について」
A. これはちょっとむずかしい問題です。なぜなら、彼女の名前は恩進(ウンシン)というんですけれども、私は彼女のことは好きだからです。彼女は本当のことを言ってくれるただ一人の友達です。彼女は文鮮明によっての結婚を離れ、アメリカ人と結婚しています。去年の11月に彼女は出産しました。しかし、彼女の家族は彼女に対して親切ではありません。他の統一協会の祝福子女たちよりはましですけれども、まだその教えに染まってもいます。彼女に対してあまりいいたくはありません。なぜなら、統一協会がそれを利用するからです。もし違う意見があったとしてもー緒に協力してこの問題に取り組むべきです。しかし彼女はそんなに信者に対して注意深くありません。彼女は自己中心的です。ほとんどの文鮮明の家族というのは、自己愛が強いです。
Q.「キリスト教の集会が京都であって、英国から特別講師が来て話した。その講師に英国の統一協会について尋ねた。ほとんどわからなかった。「帰ってから調べます」といって帰り、その後、手紙が届いたが、ほとんどわからない。イギリスの統一協会関係について、説明してほしい。どのくらいのメンバーがいるのか。どんな働きを社会に対してしているのか、社会や、キリスト教会の方では対策の働きをどのようにしているのか?」
A. 法律が違いますので、対策は国によって違います。フランス内では統一協会は違法とされており、活動を禁止されております。存在そのものも、英国ではどんどん縮小の一途をたどっております。信者は600人から500人くらいしかいないと思います。そして活動しているのは100人か200人くらいです。でも子供は900人はいるでしょう。欧米や日本などの祝福子女と言われる子供たちもたくさんいますので。彼らを統一協会にとどまらせるということが彼らにとっての考えです。二世というのは新しい戦士です。浅見定雄先生のような大学の教授の方達が中心になっている「インフオーム」という組織があります。カルトに対峙し、カルトや彼らの宗教的活動についての情報を提供する組織です。「フェアー」という別の団体は、カルトに対してもしくはカルトメンバーの家族に対してのいろんな活動をしています。「インフォーム」も「フェアー」もどちらもこういう集会を開いて元メンバーの証言もやっています。日本に来たときに私は多くのキリスト教者たちがこの問題にたいして救出活動などをしていることに驚きを覚えます。なぜならインフォームでもフェアーでもそんなに牧師やクリスチヤンたちが活動しているということはないからです。日本だと牧師先生がカウンセリングをしたりお話をしたりして、元信者の方はそこから立ち上がっていくことはできるんですが。イギリスの場合ですと牧師やカウンセリングをされる方がおられないために、統一協会から脱出して会員をやめたとしても。神を憎んだり、心の傷が癒されずにいる統一協会員たちが多くいます。それで、統一協会から脱出できても、結局、間違いがしっかりわかってなかったり、十分にカウンセリングがされてなっかたりするので、別のカルトに入ってしまうということが繰り返されています。統一協会では、イギリスでは一千万ポンドぐらいの資産、財産。不動産を持っているようですが、活動としてはたいへん弱<て、ほとんど死んでいるのと同然というのが、イギリスにおける統一協会の実情です。文鮮明はイギリスに入国できません。日本もそうです。フランスもイギリスもドイツも入国できません。それに対してすごく彼は怒っています。アメリカでは。文鮮明はヨーロッパよりももっと力を持っています。アメリカでの右翼勢力と結託して、(いわゆる勝共連合のようなものだと思いますけれども)いろんな方面に影響力を持っています。道徳的な価値観や、反共と思想で意見が一致して多<のクリスチャンとも活動をしています。多くの宗教の指導者たちが文鮮明と親しいということに非常に驚きを覚えます。中には善良なキリスト者たちも彼に対しての戦いをしていますが、十分ではありません。信教の自由が非常に尊重される国でありますので、困難が伴います。多くのヨーロッパ人がアメリカに行って、また新興宗教を起こすという状況です。1つのカルトの団体をとめることが出来たなら、他のカルトにも適応できるだろうと思います。でもそうなると今度は普通のキリスト教とかも他の宗教もみな一緒に禁止されるという恐れがあります。たくさんの資産を持ち、またある程度の政治力を彼らがアメリカで握っているとしても。多<の信者たちは離れつつあります。そして、勧誘もうまくいっていません。70年代80年代に比べると勧誘活動はあまりしておりません。最近、戦略的に文鮮明は大きな失敗をしました。アメリカ全土にわたって、新聞の見開きの前面広告を出したのです。霊界においてモハメッドや仏陀、イエス、スターリン、聖フランシスコやそのような人々が文鮮明の前でひれ伏すという記事を出しました。スターリンや仏陀やそれらの50人くらいのあらゆる宗教のトップリーダーたちや、死んだ人たち、共産主義のりーダーたちが集まって。文鮮明こそが世界の本当の王(王の王)であると言ったという広告を出しました。そういうのを出しましたから、普通のクリスチャンたちは。これはおかしいということに気づいています。統一協会の中ではこんなすごいのが出ただろうというふうに見せて、自慢しているようですが。普通一般のクリスチャンたちや牧師たちはこれは絶対におかしいと、広告を見て思ったそうです。いろんな人大が統一協会に電話をかけるわけですが、説明することが出来ない状況になっていて。こんな説明ではわからないということで、あきらめて電話をきっってしまうということがたくさんありました。そして、文鮮明の息子の嫁だった洪蘭淑さんや彼女(ドナさん)の証だとか、また他のいろんな人たちの証言を通してだんだんアメリカの統一協会に関しても押さえ込まれつつあるという状況になってきています。
しかし、問題は統一協会の人たちはアメリカの政治家や力を持っている人たちに対して賄賂を渡したり、お金が動いているということです。統一協会、文鮮明たちはたくさんのお金を持ってますので、それを使うことが出来ます。それによって。アメリカにおいては位置を保つことができます。今、文鮮明は西洋、また日本の統一協会員たちや国に対して、自分の思い通りに動かないことに怒りを募らせています。そして文鮮明は自分の焦点を韓国と北朝鮮にもどしています。
統一協会に反対している私たちはたいへん怒っていますが、お父さんのブッシュが日本における統一協会のイベントに来たということに対して、私たちは大変怒りを覚えています。ですから、私たちは統一協会を支えたりしているようなアメリカの特に右翼、超保守的なクリスチヤンたちに対しても言いたいことは、文鮮明たちというのは全然倫理的ではない非道徳な人たちである、彼らを支える必要性はないということです。南アメリカにも統一協会はお金を持ち込んでいますが、今はかなり失っています。南アメリカにおいてもたいへん力を失っています。ブラジルの政府は統一協会の財産を取り上げたりしています。それでも統一協会、文鮮明が南アメリカに持ちこんでいる資産は莫大なものです。
日本において、いろんな働きの中で統一協会、文鮮明はある程度の成功を収めてはいるというのは。みなさんもご存知のことと思います。それは、特に日本が第二次世界大戦において韓国にどれだけ悪いことをしたかということを、日本のメンバーたちに語り、日本人信者たちに本当に申し訳ないと思わさすことによって、文鮮明に貢ぐようにさせていることが現実です。共産主義が壊れた後に東方諸国やロシヤに対して統一協会はたくさんの統一協会の宣教師を送りました。比較的多くのメンバーがロシヤやいわゆる旧東方諸国にいるのではないかと思われます。彼らはたくさんのお金を教授たちや学者たちを集めるために使っています。しかし、統一協会員は、集められたお金が、貧困や病いや飢餓に苦しむ人たちのためには何一つ用いられていないことを心に留めなければいけないと思います。
Q.「統一協会の将来について個人的にはどのように考えているのか?」
A. そう簡単には統一協会はつぶれることはないと思います。文鮮明が死んだら、その後継者争いが起こるでしょう。あるグループは統一協会内に残り、他のグループは分裂するだろうと思います。しかし、今よりももっと統一協会そのものの体質が劣化していくだろうと思います。北朝鮮との関わりが強まっていくことが懸念されます。西側諸国やまた日本の信者たちが北朝鮮に送られるということを憂慮しています。自分を指導者として受け入れる国を文鮮明は探しています。それが小さな島である可能性もあります。なぜならメシヤでいるためには現実的な王国を確保する必要があると考えているからです。そして現在文鮮明は何度も戴冠式を行っています。確かではありませんが、そう遠くない未来、本当にひどいことが起こるような気がします。なぜなら私が育った統一協会体が変質しつつあって、教えもシャーマニズムや偶像を崇拝するような、悪魔払いのような呪術的な内容に変わっているからです。00お金がまだたくさんありますので、世界中そこら中での影響がそうすぐに衰えるようなものではありません。しかし、最後には正義は悪に勝つのだと私たちは信じていきたいです。そして多くのキリスト者たちや家族の人たちが統一協会の中にいる人たちを助け出しているということは本当にすばらしいことだと思います。ありがとうございました。
▲ Donna Orme Collins ドナ・オルメ・コリンズ
Donna Orme Collins, daughter of the founders of the Unification Church in England, was the first “blessed child” born in the West. She recounts her experiences growing up in this group and the factors that led to her departure.