「動画の背景」
「六マリアの悲劇」の出版を担当した、統一教会早期のメンバーへのインタビュー
論争の的ともなっている統一教の創設者である文鮮明教祖は、世界で最も著名な(そして裕福な)宗教指導者の一人です。彼の母国は韓国ですがその出生は謎に包まれています。
▲ 1961년 원죄 없는 선의 인간 (문예진) 이 역사상 처음으로 태어나 이를 모시기 위해 준비한 통일교회 부인들의 모습이다. 이들은 전부 문선명의 혈통을 이어받아 원죄를 탕감하여 복귀된 여인들로 왼쪽으로부터 두번째 윤모여인만 처녀이고 나머지는 남편…
▲ 1961年、原罪のない善の人間(文譽進)が史上初めて生まれ、彼女を持て成すために準備した統一教会の婦人たちの姿である。これらはすべて、文鮮明の血統を受け継いで、原罪を蕩減して復帰した女性たちで、左から二番目のユン女性だけ処女であり、残りは夫… (テキスト不完全)
文教祖は再臨のメシアとしての地位を宣言しています。合同結婚式の主催者として最もよく知られているでしょう。彼は妻とともに「天国、地球と人類の真の父母」として知られています。[ 天地人真の父母様、天地人 참父母님 ]
天地人 = 世界を形成する要素としての、天と地と人。宇宙間に存在する万物。
▲ 문교주의 모친이 문용명 교주를 안고 젖을 먹이고 있는 것을 상상해서 그린 그림이다. 평양에서부터 문교주를 따라 옥세현 지승도 여인이나 김원필 등은 그림의 문교주 모친이 본 모습과 꼭 같다고 한다.
이 사진은 천사가 모친 품에 안겨 있는 문용명 교주에게 지구 모형을 바치는 모습니다. 말하자면 이땅의 권세를 문교주에게 넘겨 준다는 의미 있는 그림이다.
▲ 文教主の母親が文龍明(文鮮明に改名する以前の名前)教主を抱いて乳を飲ませている想像画。平壌から文教主と行をともにした玉世賢、池承道女人や金元弼などは、絵の文教主の母親は本物そっくりだという。
この絵は、天使が母親の胸に抱かれた文鮮明教主に地球の模型を捧げるところである。いわば、この地の権勢を文鮮明教主に引き渡すという意味をもつ絵である。
▲ 문교주가 교회 부인들로부터 지구의를 증정 받는 모습. 이것은 천주를 문의 품으로 복귀한다는 뜻이요, 옆에서 서 박수를 치고 있는 천사장 사명의 유효원 劉孝元 씨다.
▲ 教会の婦人たちから地球儀を贈られる文教主。これは、天宙を文の懐に復帰するという意味。横で拍手しているのは天使長の使命をもつ劉孝元氏。
▲ アダムであり再臨主役である文教主の隣りで踊るのは劉孝元氏。文教主より六歳年上だが、文教主をお父様と呼ぶ。
▲ 1959年、ソウルの青披洞教会で誕生日を祝う文鮮明。後方には、母親に抱かれる乳を飲む文鮮明と、その前に跪く天使が描かれた想像画が見える。朴普熙が右に、劉孝元が左に立っている。
文教祖の教えである神の原理は、堕落をイブと大天使ルシファーの密通に起因すると説いています。イブはその後アダムを誘惑したとされます。これが人類の先祖に原罪という要素をもたらしたといいます。
文教祖は原罪を清め「悪魔の血」を浄化する権限を持っていると主張しています。1962年以来、この恵みは聖なるワインの儀式を通じて行われています。
信者たちの絶対的な性的純潔と結婚後の貞節が彼の教えの中核となっています。これらを守ることで神の理想を取り戻すのだ、と彼は信者たちを戒めています。
ところが、初期の頃には、文教祖は「血分け」と呼ばれる全く異なる方法を使用していました。
「動画の音声の書き起こし文はこちら:」
再臨のメシア = 文鮮明教祖
統一教會
全國一斉 原理宣布
世界基督教統一神灵協會
「七・四事件」を報道する新聞記事 (1955年7月7日付『東亜日報』)
「하느님」아들行勢
弄絡當한婦女수두룩
注目끄는統 一 敎會 『文敎主 』行狀
彼は自らを「神の子」だと偽りました。
性的虐待を受けた多くの女性がいます。
統一教会の指導者・文鮮明の挙動は、注目を浴び続けています。
字幕: もてあそばれた婦女 多数!
字幕: 神の子の行為?
字幕: 教組逮捕!
ナレーター:順調に信者も増えているとき、警察の手が入った。
ナレーター:統一教会の中で汚れた人間を清めるため復帰と言う淫乱な行為が行われていると疑われ、逮捕、証拠不十分で無罪。
ナレーター:38年の長い沈黙を破って、当時の幹部が復帰について証言した。
「復帰」= 복귀를 = 피가름 =「血分け」=「血代交換」]
朴正華:復帰というものはですね、すなわちセックスです。セックスでも一回でなく三回やらなきゃならんです。復帰のセックスによって、血代交換になるのが本当です
2:12
ナレーター:汚れた血を神が望んだ清い血に返すことが復帰。その方法はセックスで行われていたと元幹部は断言する。
韓国語で話す文鮮明教祖
ナレーター:このことをあの合同結婚に参加したものはどう思っているのだろう。
教会で韓国語の垂れ幕
▲ インタビュー 1:血統転換ていう言葉をはじめ聞いたときはやっぱりそういうことなのかしら?という、いつやめよう、ていうのはありましたよね
血統転換=復帰
▲ インタビュー 2:そういう血統転換があるんだったらそうメシアと私はそういう関係を持たなければならないのかっていうのがあって…やっぱりやですよね
2:52
韓国語で話す文鮮明教祖
「神様がアダムとエバを創られた
それが、プラスとマイナスの関係 そして、垂直に神が降りている
神との関係は垂直 アダムとエバは水平
これは、精神と物質の関係なんだ!」
ナレーター:かつてはセックスで行われていたという復帰の儀式。それが合同結婚に変わったのである。
卓明煥のインタビュー:統一教会がセックス教団だというのは、教義を読んでいたから想像はできました。初期の頃とは言え、実際にあったとは驚きです。宗教というものはもっと理論的、道徳的なものです。それから外れた宗教は宗教ではありません。
国際宗教問題研究所・所長
卓明煥氏
取材後の2月18日夜
韓国の新興宗教「永生教」の信者に襲われ、死亡
亡年55歳
4:07
字幕: ソウル東部警察・拘置所
ナレーター:統一教会を脱退。懺悔の気持ちから警察牧師として囚人に祈りを捧げる男。彼は、何人もの女性と復帰のセックスを繰り返していた。
▲ 金徳振:ぱーっときたです。ああ、これが罪じゃない、罪じゃないと思った。神様のお願いを実行するためにはこれはほんとの、ええ、良い仕事じゃないかと。ぴーんときたのです。
4:35
字幕: セックス=良い仕事
ナレーター:ソウルの元統一教会員たちの口は重い。ユウヒョンミン。脱退者の相談相手とも言える彼が重い口を開いてくれた
劉孝敏:俺たちの時代は地上天国をつくるといっていたが失敗だった。統一教会で祝福を受けた家族もできたが、その家族を捨ててここに来た。そのことは一日も忘れたことがないよ。
ナレーター:従妹の信姫さんは文鮮明から直接復帰を受けたという。
5:11
劉信姫:文さんが一人で寝ている部屋に入って、あたしは復帰を受けたいって言ったんです。すると資格はあるのかと聞かれたんで、はい資格はありますと答えました。そしたら蘇生、長成、完成の3回受けなければいけないと言うんです。1回目の蘇生が終わったので、立ち上がってお辞儀をしました。部屋の外では年寄りの信者が寝ていたので一回で出てきたんです。そういうやり方で復帰を受けたんです。
字幕: 蘇生・長成・完成
ナレーター:さらにこんな事実も打ち明けてくれた
毎日原理を聞きに働かないで教会に通うんで、食べるものも無くなって、5人の子供たちを仕方なく孤児院に入れたんです。
6:05
ナレーター:ソウルの郊外にある孤児院。ここに統一教会の子供たちが入っていたという。
韓国語で話す孤児院の受付係
電話をもらって、調べたのですが ’68年に一人退園していますね
その前の記録は何も残っていないんです
ナレーター:多いときには数十人もの子供が入っていたと聞く。親の信仰のために孤児院に預けられた子供たちは、今どんな生活をしているのか。信姫さんの息子に会いに行った。
プレゼンター:創設の時代にたくさんの子供たちを孤児院に預けたという、記述があるのですが、そのことは事実でしょうか。
6:52
甲允吉:統一教会が俺たちを孤児院に送ったのかどうかは知らないよ。親が別れ、食べることもできなかったので、幼い俺たちは孤児院に入れられたんだ。
ナレーター:孤児院にはいったとき、次男の彼は6歳で、一番下の妹は3歳。
甲允吉:そりゃあ、心では統一教会を憎んでるけど、俺の力ではあんな大きな集団に対して何もできない。諦めて生きていくしかないじゃないか。
字幕: 再臨のメシア=文鮮明教祖
ナレーター:再臨のメシアに希望と夢を託した人たち。夢破れ家族を失った彼らは、一体何を求めていたのだろう。
朴正華:お金なり、色んなものは、それはもう、元は神様の物であって、今サタンたちが世界で使うものでありました。それは自分の夫のところにある物を盗んで、で、献金してもよろしい。その世の中の法律にはかかるけれども、天の法律にはかからない、と言ってそりゃ安心して持ってきなさいと。それは何回も説明しました。
字幕: すべてを神に捧げる!
▲ 劉孝敏。仕事の暇を見つけては昔の仲間を訪ね歩いているユウさん。
ナレーター:今日訪ねるのは創立のころ協会の炊事の担当をしていた姉妹。20歳過ぎの明るく人気者だった姉妹もいまは六十代。
8:52
劉孝敏、韓国語で元信者と協議
「いつまで道端で飲み屋やってるの」「好きでやってるんじゃないわ」
「信じれば天国に行けると言ってたのに」「神の話なんて出さないでよ」
「苦しい時に何もしてくれないのか?」「やめましょうよ、この話は――」
ナレーター:農家の娘だった姉妹は家も田畑もすべてを統一教会につぎ込んだ。統一教会を抜けたくても、いまや脱退する気力も資金もない。
9:24
インタビュー 1:あれおかしい。あたしこんな人間じゃなかったはずだ。で、過去の自分を振り、なんていうか、思い出して、あ、自分はあまりにも違いすぎる、これは何だろう。たとえば嘘をいっぱい吐くとか、これは何だろうと思ったときに、ここで、精神で操作されて人格が変えられていた。
これらは、単に孤立した話ではありません。文教組の信者の多くが体験する、代表的な体験談なのです。
文鮮明の思想をより深く知り、それらがどこから来た知るにはこちらをご参照ください:
洪 蘭淑 (著, 原著), 林 四郎 (翻訳) 1998年
“In the Shadow of the Moons – My Life in the Reverend Sun Myung Moon’s Family” by Nansook Hong (1998)
また、こちらもご参照ください:
萩原 遼 (著) 1991年
193頁、96枚の写真 ISBN: 978-4891880668